商品詳細
発行年:1969
出版:Gemini G.E.L., Los Angeles
言語:英語
装丁:ダイカットのあるソフトカバーのスリップケースに13枚にカード+二つ折りのテキストの入ったカード (欠損なし)
サイズ:24×26.8 cm
コンディション
中古 経年並 角スレあり
古いものにつき、細かい劣化についてはご理解くださいませ。
注意事項
画像をよくご覧いただき、ご検討の上、古いものの特性を良く理解頂ける方のみのご注文をお願いします。神経質な方のお求めはお控えください。
ノークレーム&ノーリターンでお願いします。
店主よりコメント
1969年、Gemini G.E.L.でのリキテンシュタインの展覧会に合わせて作られたポートフォリオです。
ダイカット加工されたポートフォリオに、二つ折りのテキストが掲載されたカード。これにはフレデリック・トゥーテンによるエッセイとインタビューを掲載されています。この他に作品の図版が掲載されている13枚のカードが納められています。
リキテンシュタインによるモネの「干草の山と大聖堂」を描いたリトグラフ連作複製のカード(というほど厚くない紙ですが)
希少なアイテムです。
ロイ・リキテンシュタインの「積みわらシリーズ」(1969年)は、パリ旅行中にモネの1891年制作の印象派作品「積みわら」を目にしたことがきっかけで生まれました。
リキテンシュタインの作品としては、コミックを参照したものが有名ですが、モネであれピカソであれ、リキテンシュタインのキャリアは他の画家や流派の作品に参照することで築かれました。リキテンシュタインは当時のハイアートの概念と、それに基づく機械文明による複製という概念に大胆に取り組みました。
ハイアートとローアート、独創性と複製の境界線を曖昧にしようと試みた結果、彼は「すべてが芸術である」という概念を世界に植え付けることになりました。
リヒテンシュタインは『積みわら』の中で、クロード・モネをまるでミッキーマウスのように象徴的に表現しています。リキテンシュタインによるモネの『積みわら』の解釈は、フランス印象派へのポップアート的なオマージュです。
モネの緩やかな筆致は、リキテンシュタインの特徴であるベンデー・ドットに置き換えられ、戦後を象徴するコミックブックのような美学を生み出しています。
ジョン・コプランズとのインタビューで、リキテンシュタインはモネの『積みわら』の絵画と版画を比較し、「版画は少し小さいですが、それは大したことではありません。絵画はそれぞれ異なるイメージです。配置と位置の正確さという点では、版画の方が優れています。なぜなら、この媒体ではより正確にコントロールできるからです。キャンバスでの制作は同じようにはコントロールできません…版画はすべて事前に練り上げられており、より純粋に見えます」と、いかにもミニマルアート的なことを語っています。
モネは印象派の初期作品において、一日の様々な時間帯に積み重なった干草の山を描き、色彩と光の関係性に注目を集めました。リヒテンシュタインの「積み重なった干草」も同様に、朝(黄色)から真夜中(黒)までを描いており、シリーズには10点の版画があります。このシリーズのために、彼は原寸大の黒インクのドローイングを制作し、それを用いて感光板上に画像を描き出しました。ドローイングのネガを感光板上のベンデイ・ドット・ステンシルの上に重ね、光に当てることでポジ板にパターンを再現しました。「積み重なった干草」は、リヒテンシュタインがロサンゼルスの印刷・出版会社ジェミニ・ゲルと初めて共同制作した作品でもあります。
ジェミニとの長い関係性の中で、リヒテンシュタインはますます大規模な連続プロジェクトを展開していきます。
¥128,000
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