
なぜ古書店で半纏?
になぜ古書店「HATAKI」?とかつて同じようにこの場所で問いを投げかけた「HATAKI」は、「次なる物語へ」とその後、新しく立ち上がったNPO Telescopeのプロジェクトへと美しく移行いたしました。https://www.npotelescope.com/hataki
では半纏の謎解きを・・・
店主はこれまで、現代アートのエフェメラ(消え去りゆくもの)をケアする活動をずっと続けてまいりました。実はそれと同時に、祖母・母から相伝された和裁教室を主催しているという、もう一つのケアの技術も持っています。そんな背景もあり、店主の元には、役割を終えた美しい着物や上質な材料たちが、自然と集まってくるのです。
世界に誇れる日本の美しい衣装であり、職人たちの精緻な技の結晶である、正絹の着物。着ないからと大量に廃棄されているのをご存知でしょうか?着物は仕立て直して着る文化。
けれど現代の人たちは、普段なかなかそれを身にまとう機会はありません。
それなら、これからの季節、毎日でも着られる「半纏(はんてん)」に仕立て直したらどうだろう。そんな日本の暮らしの知恵の転換から、店主の「手遊び(てすさび)」として生まれた正絹の半纏です。もう一度「誰かの身体と暮らしを温める道具」として、一枚ずつ手縫いで仕立て直した、世界に一つだけの「綿入れ半纏」です。
正絹の半纏は、実際に羽織ってみると、本当に別格です。
絹という極上の素材が持つ力、そして袖ぐりが広く作られているため、冬の重ね着の上からでもまったく圧迫感がありません。まるで、お気に入りのお布団にそのまま包まれているような、じんわりとした優しい温かみがあります。日々の暖房費の節約にも、そっと寄り添ってくれるはずです。
さらに、背中に当たるところには、贅沢にシルクのスライバー(繊維)を忍ばせてありますので、背中が驚くほど温まります。
和裁士は本業ではないので、プロではないかもしれませんが・・・、かれこれ、30着くらいは縫って送り出してきました。生活世界を自分の手で調律しながら、一枚一枚にケアの願いを込めて、楽しんで縫い上げています。ケアの研究をしている中で、活動としてはHATAKI同様地続きだなと納得することもあって、ようやくここでご紹介してもいいかなという気持ちになりました。
実は東京で育った頃は半纏なんて田舎臭い!と思っていた店主ですが、特性強めの家族が半纏の大ファンで、ボロボロになった化繊の半纏を捨てる代わりに作って渡したのがきっかけです。彼はTシャツの上に羽織るのがお気に入りのよう。そんなにいいものならと自分のものも作ってみたら・・・ なるほど!という着心地。さまざまなアパレルメーカーさんが半纏をプロダクトしている意味も納得です。半纏のファンって結構居るのですね。
今では個人でできる「脱炭素社会への小さな取り組み」として。 そして私たちが人間らしく息のできる時間を、足元から温めるためのギアとして夜ちょっとづつ縫い進めて仕上げます。
シーズン中、幾つも作れるわけではございません。同じものも作れません。
この「誰かを温めるケアな半纏」が、必要とするどなたかの元へと優しく手渡されていきますように。
お気に召す方がいらっしゃいましたら。。。
(今回ご紹介するものは表地は新品の反物から作りました。よってお値段ちょっと高めです。)
【お手入れについての大切なお願い】
この半纏は、絹の袷着物(あわせきもの)と同様に、ご家庭で洗濯することはできません。綿がしっかりと入っているため、クリーニングも難しい仕様です。
その代わり、時々お布団を干すように、お天気の良い日に陽の光に当ててあげてください。それだけで、綿が空気を吸って、またふっくらと生き返ります。
仕様:
正絹綿入れ半纏 LLサイズ
ポケット付き
表地:紳士ものの紺地紬反物(新品から)
裏地:万菊時文の正絹長襦袢地(解き反物)を化学染料で黄色に染めています。6枚目の写真
緑やピンクの絞り染めに顔料が施されているので、裏面を使っています。
中綿:木綿綿 背中に当たる部分にシルクのスライバー(綿)が入っています。
サイズ:LLサイズ
着丈:83cm
裄(背中心から袖口まで):66 cm
袖付(肩から脇下まで):40 cm
重量:1.2kg
¥25,000 ($159.00)
SOLD OUT