商品詳細
発行年:1940
出版:Brentanos, Paris
言語:仏語
サイズ:27.3×36.4×1.4cm
装丁:固めのソフトカバー マティスのオリジナルリトグラフのダストカバー
重量:0.9kg
コンディション
中古 訳あり:マティスの図版、6pとミロの図版77pが切り取られています(涙)
本体:経年劣化あり 訳あり案件↑あり 経年並のヤケ 小さなキレ8p 微細なシミ
表紙:経年劣化あり ヤケ・スレ 小さいキレ 縁スレ ヨゴレ
古いものにつき、細かい劣化についてはご理解くださいませ。
注意事項
画像をよくご覧いただき、ご検討の上、古書の特性を良く理解頂ける方のみのご注文をお願いします。神経質な方のお求めはお控えください。
ノークレーム&ノーリターンでお願いします。
店主よりコメント
1940年のヴェルヴェ No.8です。
この号は、一連のヴェルヴェの発行人テリアードが、「戦争特集号」と位置付けています。
ギリシャ出身のテリアードですが、彼なりにナチスの蛮行に講義を表明しています。
目次にはヴェルヴェとしては珍しく挿絵が入っていて、16世紀の写本から戦争用武器がそっと描かれています。
表紙はマティスの切り絵のデザインになっています。
このリトグラフの美しい表紙を作るために、戦争前夜とも思われるこの時期に、なんと26色という天文学的な数の版を重ねています。(通常は4色、極稀に6色)
マティス自身は、政治から少し距離を置いている立場でした。
しかし、黒いビロードの布に宝石をばらまいたような美しい表紙と見ることもできますが、
一方で警報下の燈火管制を思わせるような、重苦しい時代精神を読み取ることもできます。
残念ながら多分、訳ありアイテムで、この本の目玉であるマティスの図版、6p(写真4)と
ミロの図版77pが切り取られて欠損していると思われます。
ということで完本ではないのですが、(価格に大幅に!反映させてあります。)
1940年という時代精神を映しつつ品位に溢れた美しい本、ヴェルヴェをご紹介しました。
フラマリオン・吉井画廊発行のこちら、ヴェルヴェについての本
https://telescopeart.thebase.in/items/15528446
○ポール・クローデル
「フランスの片隅」
挿画:15世紀の写本「ガリア」の彩色挿画
フランスの片隅とはクローデルの没地ブラングのことである。
○ジョルジョ・ルオー
「フランスの顔」(自由律の詩)および1940年作の油彩画複製。
○ポール。ヴァレリー
「海の幸」(挿絵はヴァレリー自身によるエッチングおよびデッサン)
○アンドレ・ドラン(「カレンダー」)
15世紀写本のシャルル・ダングレーム作のカレンダーと対比させたもの。ドラン作の11点に及ぶオレンジ色の線で描かれたデッサンは、牧歌的な雰囲気に満ちている。各月の名前と十二宮のシンボルもドランが描いたもの
○ピエール・ルヴェルディ
静物画についての考察を綴った文章。
○ジョルジュ・ブラック(エッセイ)
○アンドレ・ドラン(風景画)
○アドリエンヌ・モニエ
「フランスの自然」
挿画:ピエール・ボナール作のオリジナル・リトグラフ「地中海に沈む太陽」(見開き)ボナールのこの「書簡集」、「ボナールの色彩」と共に、テリアードが世に送ったボナールの全作品の中でも最高のものと言える。一方モニエの文は、フランス美術における繊細な自然について考察したものが、彼女の考え方にはテリアードと共通するところが多い。
○マルロー「映画の心理学覚書」
マルローは前年に「希望」をもとに「シエラ・ド・テリュエル」という映画を作ったところだった。後にN.R.Fから小冊子の形で出版されることになるこの覚書は、マルローの映画批評活動の礎石も言うべきものである。
○シュールレアリスム的な手法によるコンポジション
左ページは、エリゼ・ブルドとモロー=ネラトンのアカデミックな絵を配しそれをクローデルの文章で囲ったもの。右ページはミロが1940年に製作した「雄鶏」。
(上記の内容の記載は吉井画廊発行のこちら、ヴェルヴェについての本の日本語解説書から転記)
¥26,500
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