商品詳細
発行年:2000
発行:Hatje Cantz
装丁:ハードカバー ダストカバー
言語:英語
サイズ:24.7×30×4cm
重量:2.3kg
コンディション
中古 経年並 良好
ページ周囲に微細な黄化あり
古いものにつき、細かい劣化についてはご理解くださいませ。
注意事項
画像をよくご覧いただき、ご検討の上、古いものの特性を良く理解頂ける方のみのご注文をお願いします。神経質な方のお求めはお控えください。
ノークレーム&ノーリターンでお願いします。
店主よりコメント
清里現代美術館は、ボイス、ライナー、フルクサスを三本の柱に常設展示をする美術館でした。
ということで、この本のアーノルフ・ライナーがその二本目の柱となります。
小さく区切られ、他の作品の干渉を受けない部屋で、
ライナーの版画やドローイングが整然と並べられていました。
ライナーの描く線はとても不穏な雰囲気があって、作品と対峙すると自分の内面を深く抉ってくるようで、いわば不快な感情さえ湧いてくる。それは自分が自分の見たくない部分を晒されているような、内省を即してくる様な、ちょっと聖堂の様な雰囲気の部屋でした。当然不人気の部屋でした(笑)
アーノルフ・ライナーはオーストリアの重要な芸術家です。
その制作スタイルは既存の写真やプリントの「上に」描くドローイング「オーバーペインティング」によってヨーロッパ美術にまったく新しい道を切り開きました。この本は、ライナーの制作歴でも比較的新しいもので、1995 年から1998 年にかけて、10 世紀から19世紀のの装飾写本にオーバードローイングを施して、一連の聖書の挿絵シリーズを制作しました。
ジョットとサンドロ ボッティチェッリ、ジョバンニ ベッリーニ、ウィリアム ブレイクなどの芸術家による作品のほか、ロマネスク様式の天井装飾、ゴシック様式のステンドグラスの窓、ライトアップされたヴァーツラフ聖書のミニチュア、15 世紀のインキュナブラの木版画、1868 年の絵入り聖書などが含まれています。
神聖なる聖書の挿絵に、この不穏な雰囲気の強い線が集積するだけで、全く違う意味を生み出していて、主教的に大丈夫なの?と思ってしまうのは、店主が異教徒(仏教徒)だからなのでしょうか?
誰もがしたであろう、子供の頃の歴史の教科書の挿絵への悪戯。あれも思えばオーバーペインティングなのですが、ライナーの作品は悪戯のレベルではありません。掲載作品数も多くて、ライナーの強い意思と思考が詰まっている一冊です。
ダストカバー裏表紙の作品はなかなか象徴的です。
¥13,000
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