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2021/05/31 17:40

こんにちは。店主の廣瀬友子です。

皆様のおかげさまで、ネット古書店再開3周年を迎えました。ありがとうございます。
NEWアイテムの追加を一人でしているので、とても緩慢でなかなか増えないのですが、
2000アイテム近くご紹介できるようになってまいりました。
私自身とても楽しみながら学ぶ日々で、皆様には心より感謝申し上げます。

初めて当店をご利用くださる方はきっと「山梨の古書店なんて・・・・」と不安を抱えながらご注文くださっているのだろうなと思いながら、今まで諸事情により公表しないでいた事案がございまして。
当店の不可思議な在庫ラインナップにつきまして本日はその秘密をやっと種明かしいたします!
少し安心していただける内容になるかと思います。

勘のいい方や、SHOPを介して出会った親しい方にはお伝えして来たのですが・・・・実は・・・
当店のアイテムたちは、旧清里現代美術館の故オーナーの蔵書類となります。
清里現代美術館は、1990年に山梨県清里に開館した個人美術館です。

オーナーは、当時現役美術教員をしながらの伊藤信吾氏とお兄様の伊藤修吾氏が館長を務めていらっしゃいました。
ヨーゼフ・ボイス、アーノルフ・ライナーなどの現代美術作品とそれぞれの資料群、フルクサス関連の作品を併せた展示をしている当時では珍しい美術館でした。実は私自身、清里現代美術館の立ち上げスタッフでした。
ネットSHOP再開というのは、店主が美術館を退職してからも伊藤信吾氏の選書を同じ屋号の自社サイトでネット古書店をしていたからです。私の家庭の事情でSHOPも中断していたのですが、2014年に清里現代美術館が閉館する頃、再び伊藤氏の勧めでネット販売を試験的に再開しました。
しかし大変残念なことにその後伊藤信吾氏が急逝されてしまったのです。
故伊藤信吾氏とは30年来の友人であったため、今はご遺族の意向で蔵書類を預かり、BASEに移動して古書店として運営しております。

ご高齢なご遺族のためにも、また、資料を整理しながら、伊藤信吾という個人が資料収集を通して見つめていた現代アートの世界をアーカイブできたらなと思って日々膨大な資料と向き合っております。

ということで、元が個人美術館の蔵書ということで、できるだけ研究者の方や、現代美術を学ぶ若い方のお力になれればと考えております。
現在のところは、私の力不足によりネット古書店という形でご紹介することしかできておりませんが、雑誌類やエファメラ類など資料の活用等、より良く活かしていただける様な若い方達の斬新なアイディアをお寄せいただいただければ幸甚にございます。
公共財産に近い資料類という特性もあり、皆様のお力を借りて、より多くの資料をご紹介・より良く活用できればと願っております。

感謝を込めまして・・・
2021年5月31日
店主 廣瀬友子