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2022/01/11 10:52

時々、入院中の旧清里現代美術館館長 伊藤修吾氏から電話があります。
館長はこの1月3日に77歳のお誕生日を迎えました。喜寿!おめでとう!!
館長は2020年の暮れに倒れて入院闘病、その後コロナ禍家族にも会えない中で一人入院生活を送って来ました。

昨年秋頃からようやく外出許可が出て、私も昨年暮れそのタイミングで会うことができました。
たった一人で病室で闘うのはさぞかし辛かろうと心配していましたが、モリモリ食べてリハビリしてるよ!と電話をくださるので、
いつも気力ある方だと尊敬しています。
とても働き者だったのに、倒れてからは思うように動けなくてメンタルが辛そうです。でも挫けない。凄い。その源はどこにあるのか?
今日は、大好きなTVのスポーツ観戦の話から・・どういう気持ちでスポーツを観戦しているかという話になりました。
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行、いつ終わるともわからないこの脅威の中では高齢の館長さんに限らずどんな方にも厳しい状況が訪れるとも限らない時代です。
これは皆様にもシェアしたいと思う一言をいただけたので皆様へのメッセージとしてお伝えしておこうと思います。
(もしも、これを読んで館長さんにメッセージを送りたいという方がいらっしゃいましたらば、telescopeartbooks@gmail.comまで
メールくだされば、私が届けます!闘病中の館長さんの心の支えになると思います。ぜひよろしくお願いします!)


明けましておめでとうございます。
入院中ではありますが、廣瀬さんのSHOPを通しての皆様の反応を聴いては励まされております。ありがとうございます。
病院には現代美術作品はありませんので、リハビリの他はもっぱらテレビのスポーツ観戦をして過ごしております。
信吾も好きで観ていた箱根駅伝、今年は青山学院大学が奪還しましたね。
スポーツを通して私が何に関心を寄せているか?というと、勝った負けただけではありません。
情報にも社会にも閉鎖されがちな病院のこの空間で、社会や時代の動きをスポーツの中から抽出して見つめているのです。
青山の台頭に見るマネージメントによるマラソン競技への取り組みは、過去永く駅伝を観てきた私にとってはスポーツ界における
「マインドリセット」の大きな転換点だったと思います。
「自ら考え、行動して課題に向き合い前へ進む姿勢が出来上がった!」とニュースの見出しにもなっていましたね。
また、マラソンならばシューズ、野球ならばバットなど技術革新により、「できなかったことができるようになる」といった、人間の技術の進歩にも着目しています。

多くの普通の生活者の皆さんが、スポーツ選手のように厳しい状況に置かれて「マインドリセット」することは少ないと思いますが、今はコロナ禍。私のように孤独な環境に置かれるとも限りません。そこで提案として、ぜひ現代美術に触れてください。
私は、現代美術を観ることは皆さんの「マインドリセット」に大きな効果があると確信しています。
訳のわからない作品と向き合った時、その人の心の中にスポーツ選手の厳しい心理状態と同じ状況が生まれている。
自分の内側に起きた微妙な変化とどう向き合うかは皆さん其々の選択で良いのです。美術に答えはありません。
でも、きっとその変化にそっと向き合えばあなたの中に何かしらの「マインドリセット」が起きてあなたの人生が軽やかに一つ転がるのだと思います。現代美術はわからないから見ないのではなくて、ぜひ心のスポーツだと思って気楽に楽しんで観てください。