商品詳細
発行年:2013
発行:Fotomuseum Winterthur
言語:独語
サイズ:14.8×21cm
コンディション
中古 経年並
注意事項
画像をよくご覧いただき、ご検討の上、古いもののの特性を良く理解頂ける方のみのご注文をお願いします。神経質な方のお求めはお控えください。
ノークレーム&ノーリターンでお願いします。
店主よりコメント
Fotomuseum Winterthurで2013年に開催されたアメリカの写真家・社会学者のルイス・ハイン(1874-1940)の回顧展覧会のインヴィテーションカード。
ルイス・ウィッケス・ハイン(1874-1940)
20世紀初頭のアメリカの貧民街の写真や若年労働者の写真を多く撮影し、それを公刊することにより、社会に対してその改善の必要性を訴えた。
同時期の写真家ジェイコブ・リースと同様に、写真で社会を変えることができる、という社会改革家的発想を持った写真家
太平洋戦争の前に亡くなっています。
戦前のアメリカ、南北戦争が終わってひと段落した頃です。
全国児童労働委員会(NCLC)のために米国中を7万5000キロ旅し、農業、鉱山、工場、縫製スタジオ、路上で働く児童労働を強いられている子どもたちをカメラに収めました。
その道程7万5000キロというのは地球を約2周にちょっと欠けるくらいの距離。
写真の力で社会の問題改善を訴える強い意志がなければ為されないことだと思います。今のように交通網も発達していないわけですし。
また、このカードに掲載されている写真は、「桁の上の男、エンパイア・ステート・ビルディング、1931年頃」ということで、エンパイア・ステート・ビルの建築現場の作業員を撮ったシリーズのものです。今の感覚からいくと、「えっ・・・危険ですよね??」
作業員も危険と隣り合わせで、しかも、撮っているルイス・ハインも・・・・
戦後生まれの私たちは、「豊かなアメリカの幻想」を見て育ってきました。しかし、ルイス・ハインの写真には、テキストで知る以上の20世紀初頭のアメリカの真の現実が写し出されているように感じました。
今、世界は豊かなのかと考えてみるととてもそうは思えなくて、複雑な事象の重なりや政治的な色々なことの組み合わせで、ますます難しくなっていることがたくさんあります。
全ての知識を得て一人の力で正いことだけを選択・実践することもなかなか難しい。
自分の人生において出会った機会に学び、なるべくできることを選択していくそういうことの積み重ねなのかなと思います。
例えばフェアトレードのチョコレート・洋服を選ぶとか・・・
容易な学びの入り口はいくつも用意されているので。
でも大事なのは、学び=消費ではないので、そこから一歩先に進んで考えて自分の行動をクリエイトしていける力をつけていくことかなと思ったりしました。遠い道のりではありますが・・・
ルイス・ハインの生き方や生涯を通してそんなことを考えた一枚でした。
¥3,800
※この商品は、最短で9月18日(水)にお届けします(お届け先によって、最短到着日に数日追加される場合があります)。
※こちらの価格には消費税が含まれています。
※この商品は1点までのご注文とさせていただきます。
※別途送料がかかります。送料を確認する
※この商品は海外配送できる商品です。