Blog

2026/06/07 10:15

edition TelescopeとNPOの双方で取り組んでいる「アーカイブの社会還流」が、ひとつ素敵に結実いたしました。

昨年、NPOTelescopeと共同刊行した清里現代美術館アーカイブブックの第二巻『KIYOSATO MUSEUM OF CONTEMPORARY ART. ARCHIVE Ⅱ: FLUXUS AND ITS SURROUNDINGS』。
この本の出版をきっかけに、世界的な音響・現代美術レーベルであり、私たちの活動の仲間でもある「Art into Life」さんが、大きな出版プロジェクトを動かしてくださいました。

1960年代の伝説的前衛芸術運動「フルクサス(Fluxus)」の最重要メンバーの一人であり、今なお鋭利な表現を続けられている塩見允枝子(みえこ)さんの、幻の名盤の蘇生です。1990年に少部数のみリリースされ、長年マーケットでも入手困難となっていた幻の音源『Requiem for George Maciunas(ジョージ・マチューナスへのレクイエム)』。実はこの元の音源(カセットテープ)は、私たちのアーカイブブック第二巻の「p.129」に掲載しているものです。

フルクサスの創始者であるジョージ・マチューナスの死を悼み、塩見さんが記念碑として作曲されたこの名盤が、「Art into Life」の手によって、美しいLPおよびCDとして今、完璧な姿で復刻されることとなりました。
もちろん、当SHOPでもお取り扱いを開始いたしました。

また、この再発を記念して、東京・亀有の「SKWAT KAMEARI ART CENTRE(SKAC)」にて特別なイベントが開催されました(主催:Art into Life )。

盛況のうちにイベント自体は終了いたしましたが、現在もSKAC施設内のtwelvebooksさんスペースにて、塩見氏の展示が開催中です。今回復刻となった”Requiem For George Maciunas”のLP & CD(試聴可)に加え、私たちが手がけた『清里現代美術館アーカイヴブック I & II』、フルクサス書籍等、関連資料も同時に展開・販売しております。ぜひお近くにお越しの際は、お手に取ってご覧いただけましたら幸いです。

【展示概要】

会場: SKWAT KAMEARI ART CENTRE (PARK内) 東京都葛飾区西亀有3丁目26-4
内容: 塩見氏の作品及び、氏所有のフルクサス関連資料の展示
会期: 5月27日(水) 〜 7月5日(日) 11:00〜19:00 [休業:月・火]

KMCA(清里現代美術館)自体は閉館してしまいましたが、その理念とコレクションをアーカイブした一冊の本がトリガーとなり、新たな音盤が生まれ、亀有の空間を通し世界に繋がっていく。過去の遺産をただ保存するだけでなく、今を生きる表現として社会に接続していくこと。 この美しい星座のような連鎖こそ、私たちが目指す活動のあり方です。
この特別な循環を、ぜひ音盤、あるいはSKACの空間を通して目撃してください。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。